一般内科(風邪など)
発熱・かぜ症状がある方は来院前に必ずお電話ください。
受診歴の有無にかかわらず対応可能です。
かぜ
かぜのひき始めから長引くかぜまで、病状に応じた治療を行います。かぜかなと思ったら早めにご相談ください。
かぜと思っていても実は別の病気(インフルエンザや扁桃炎、気管支炎、肺炎、副鼻腔炎など)ということもありますので、ご注意ください。
インフルエンザ
高熱やふしぶしの痛み、のどの痛み、せきや鼻水、頭痛がよくある症状です。
高熱がなく、軽いかぜのような症状であってもインフルエンザであることもよくあります。
コロナウィルス流行期には、感染予防のためインフルエンザの検査を行うのは難しいことがあります。そのため症状などからインフルエンザと考えられればインフルエンザの治療を行うことがあります。 インフルエンザの予防投薬については電話にてお問い合わせください。
肺炎、気管支炎
これまでのかぜの時より咳がひどい、熱や咳が長引く、息苦しいなどの症状がある場合、かぜではなく、もっと体の奥の方(気管支や肺の中)まで菌が感染し、肺炎や気管支炎になっていることがあります。
このような時は、必要に応じレントゲンや採血検査を行います。
マイコプラズマや百日咳など特殊な菌が感染することもあります。
治療には抗生物質の点滴、あるいは内服が必要になります。またつらい症状をやわらげるための咳止め、解熱剤、痰を出しやすくするお薬などもあります。
扁桃炎
のどの痛みと発熱が主な症状です。
子供や若い人では溶連菌が主な原因ですが、他にも様々な菌の感染が原因になります。
治療には、抗生物質が必要です。また、つらい症状をやわらげるための痛みや炎症止めのお薬、解熱剤も使用します。
高血圧
上の血圧が140以上、下の血圧が90以上のとき、高血圧と診断されます。血圧は変動するものなので、1回の測定だけで判断するよりも、日を分けて複数回測定して判断するほうがより良いです。
血圧がかなり高いと、頭痛、頭や肩が重いといった症状がでることがありますが、血圧が高くても何も症状がない人の方が多いです。
しかし、血圧が高いと、血管へ負担がかかります。血圧が高いと、ある日突然、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞、狭心症といった命にかかわる病気になるリスクが高くなります。また少しずつ腎臓や目の血管が障害されて、徐々に腎臓や目の働きが悪くなっていくこともあります。
そのため、症状が出る前の、血圧が高いというだけの状態で血圧を下げる治療をすることが、命と健康を守ることにつながります。
当院では、患者さん個人個人の病状に応じて、数ある血圧の薬の中から適切なものを選び出し、治療します。また食事や運動などの生活習慣をどのように気をつければよいかのアドバイスも行っています。
コレステロールや中性脂肪が高い(脂質異常症)
コレステロールや中性脂肪(トリグリセライドなど)など、血液中の脂質の濃度が慢性的に高い状態を脂質異常症と言います。以前は、このような症状を高脂血症と呼んでいましたが、脂肪値が低すぎる状態も正常でないことが判明してからは、現在の疾患名となりました。
もともとコレステロールは体に必要なもので、細胞膜・ホルモン・胆汁酸をつくる材料でもあります。しかし、これが多すぎると動脈硬化を誘発するようになります。自覚症状がほぼ見られないので、血液検査や健康診断で指摘されて気づくことがほとんどです。それでも放置状態を続けると動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などを招くようになります。
脂質異常症が発症する原因としては、エネルギー過多の食生活や嗜好品(タバコ・お酒など)の過剰摂取、運動不足などの環境的要因が重なって引き起こされると考えられています。
尿酸が高い、痛風
尿酸が高い、いわゆる尿酸値が7.0mg/dLを超えると、痛風になる可能性が高まります。尿酸は水分に溶けにくい性質で、血液中では尿酸塩として存在しているのですが、この尿酸塩が多くなり過ぎた状態を高尿酸血症と言います。
尿酸塩は針状の結晶をした形をしており、これが多くなると体のあちこちに溜まるようになります。そして、その結晶が足の親指の付け根までいくと赤く腫れて激しい痛みを引き起こすようになるのですが、これが痛風と言われるものです。
この痛みはとても耐え難く、多くの患者様はこの症状が出たことで来院されますが、それでも放置した状態にしておくと腎臓障害などを引き起こすことがあります。
治療では尿酸値を下げることに専念します。まず尿酸の元となるプリン体(レバー類、干し椎茸、魚卵類、えび、かつお、いわし、アルコール飲料など)を多く含む食品の摂取を控えめにし、バランスの良い食事をとるようにします。このほかにも水分をしっかりとって尿量を増やし、尿と一緒に尿酸を排泄するようにします。なお尿酸値は、7.0mg/dL以下を目標にゆっくりと下げていき、数値が下がったら、それを維持できるように努めます。
頻尿、膀胱炎
頻尿
排尿回数の多い状態を頻尿と言います。朝起きてから就寝までに8回以上トイレに行くような場合、トイレに頻繁に行くことで日常生活に支障をきたすという場合は頻尿が疑われます。
なお頻尿から考えられる症状としては、自分の意思とは関係なく勝手に膀胱が収縮してしまう過活動膀胱(OAB)をはじめ、男性であれば前立腺肥大症(前立腺が肥大して尿道を圧迫したりする)、女性であれば、尿道、膀胱、子宮などを支えている筋肉、いわゆる骨盤底筋の緩みが考えられ、過活動膀胱と併発した場合には頻尿や尿もれなどの症状が深刻化する場合もあります。トイレが近いと感じている方はお気軽にご相談ください。
また、眠っている状態でトイレに行きたくなって目が覚めて、睡眠が妨げられる、いわゆる夜間頻尿の症状で悩んでいるという方も一度ご受診ください。
膀胱炎
女性の患者様が圧倒的に多いのが特徴で、男性が発症することは稀です。年齢を問わず罹りますが、若い方に多く見受けられます。
膀胱炎は多くの場合、女性の外陰部にいる細菌が尿道から入って膀胱粘膜に付着・繁殖して起こります。ただ通常であれば細菌が侵入したとしても、膀胱の感染防御機構が働くので膀胱炎にはなることはありません。しかし、ストレス、疲労、体調不良(風邪を引いた後など)、冷え症、尿を我慢し過ぎた、1日の尿量が少ない、不潔な性行為などの要因が重なると膀胱炎を発症するようになるのです。
なお症状としては排尿痛、排尿時違和感、頻尿、残尿感、下腹部痛(違和感、鈍痛、張った感じなど)、血尿、混濁尿(白く濁っている)、尿臭が強い、などがあります。
足がつる
- 足がつる、いわゆるこむら返りの症状です。
- 原因としては、(1)カリウムが不足している (2)甲状腺ホルモンが低い (3)静脈瘤や足のむくみ (4)疲労や冷え などです。
- 採血検査で原因となる病気が隠れていないか検査をします。
- 採血検査で異常があれば、その病気の治療を行うことで、症状は改善します。
- 採血検査で異常がなければ、漢方薬を使うことで症状が速やかに改善します。寝る前に温めたり、マッサージしたり、激しい運動を避けたりすることも改善に役立ちます。
熱中症、脱水の治療
- 人の体の水分組成と同じ点滴製剤を用います。
- 飲むよりも点滴するほうが水分、電解質(ミネラル)の補給を速やかに、効率よく行うことができ、症状改善に役立ちます。
- 点滴時間は、30分から60分です。
- 症状があり、医師が熱中症、脱水症と診断した場合は保険が使えます。
糖尿病
糖尿病とは、常に血糖値が高い状態を言います。血液には糖分(血糖)が含まれており、血糖の量を血糖値と言います。この血糖値は食事などをすることで上昇するのですが、インスリン(膵臓から分泌されるホルモンの一種で、血液中の糖分を組織に取り込ませ、血糖値を下げる働きをする)の機能が正常であれば、血糖値は下がります。ただ、何かしらの原因でインスリンの分泌量が減少する、あるいは出なくなったりすると血糖値は常に高い状態になります。
血糖値を下げるのが困難になると様々な合併症(ある病気が元になって起こる別の病気や症状)を発症するようになります。そして動脈硬化を促進させるのも糖尿病の特徴でもあるので、大血管障害(心筋梗塞、狭心症、脳卒中など)を起こすこともあります。
糖尿病は主に2つのタイプに分類されます。ひとつは、インスリンを作る膵臓のβ細胞が破壊されることで発症する1型糖尿病です。もうひとつが、過食や肥満など日頃の不摂生な生活習慣が原因で、インスリンの分泌量が減少したり、量が十分でもその機能が低下してしまう2型糖尿病(二次性糖尿病、妊娠糖尿病も含む)で、糖尿病患者の実に9割以上の方が2型糖尿病患者です。
血液検査や経口糖負荷試験などで糖尿病と診断されたら、2型であれば食事療法や運動療法などが行われ、Ⅰ型の場合ではインスリン療法(注射により体外からインスリンを補う治療法)で血糖のコントロールを行います。
健診で再検査となった方へ
健診でよく指摘される異常としては、以下のようなものがあります。
- 血圧
- コレステロール
- 中性脂肪
- 尿酸が高い
- 肥満やメタボ
- 貧血
- 赤血球やヘモグロビンが多い
- 白血球が多い(又は少ない)
- 血小板が多い(又は少ない)
- 肝臓や腎臓の数値の異常
便潜血検査が陽性となった方は大腸カメラ(内視鏡検査)が必要になります。当院では実施していないため、大腸カメラができる病院をご紹介することになります。
胸部レントゲンで異常を指摘された方は、胸部CT検査が必要になります。当院では実施していないため、CTが置いてある施設へご紹介することになります。
再検査が必要となった場合は放置せず、ご相談下さい。